アセットマネジメント時の資金の流れとは?

アセットマネジメント時の資金の流れとは?

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信託受託者から合同会社への配分

 

賃貸事業収入

まず、テナントから信託受託者が賃料収入等を受領します。エンドテナント(個別のテナント)と直接に、信託受託者が賃貸借契約を結んでいる場合には、エンドテナントからの賃料収入となります。

 

アセットマネジメント時の資金の流れとは?

 

しかし、多くの場合には、信託受託者とマスターレッシーがマスターリース契約を結び、転貸をマスターレッシーに対して行っています。こうしたケースでは、賃料収入等はマスターレッシーから受け取ることとなります。

 

 

賃貸事業支出

不動産の運営や所有に関わる各種費用の積立や支払いを行います。費用には、ファンディングリクエストをPMから受けてPMを経由して支払いを行うものと、直接信託受託者が支払いを行うものとがあります。信託受託者への信託報酬も各種の費用の中に含まれます。

 

 

信託配当

信託配当として、各種支払いと積立を賃料等の収入の中から行った後の残額が、合同会社に対して信託受託者から支払われます。信託配分を受け取るための合同会社の口座はマスター口座や信託配当受取口座などと呼ばれます。

 

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レンダーへの元利払い等必要経費

 

借入元利支払い

信託配当という収入の中から利払いをレンダーに対して行うのが合同会社です。また、場合によって元本のアモチゼーション(期中返済)が必要となることがありますが、この際には、一部元本の返済を行います。

 

 

SPC関連支出

その他の必要な部分についても、合同会社は支出を実施します。日常業務を担う会計税務事務所への報酬や鑑定業者に対する継続鑑定費用、合同会社に対する営業者報酬、監査法人への監査報酬等が具体例です。

 

 

リリース口座への移動

リリース口座と呼ばれるレンダーの関与しない口座へ、信託配当受取口座から上記のような経費の支払われた後の残額が移ります。

 

 

投資家への分配金

 

AMフィー支払い

AMに対し、リリース口座へ移された額の中から運用報酬(AMフィー)が支払われます。

 

 

分配金支払

投資家に対し、AM報酬が支払われた後の残額が支払われます。投資家へ現金で実際に支払われる当該分配金のことを、現金分配または金銭分配と言います。一方、投資家に対して会計上の利益として分配されるお金のことは、利益分配(損益分配)と呼びます。

 

利益分配は金銭分配は区別されていますので、注意しておく必要があります。何故区別されているかというと、投資家に対して利益分配を超えて支払われる利益超過分配金と呼ばれる金銭分配は、出資した額の戻し分であって、利益として分配されているわけではないからです。このため、こうした戻し分は、出資の戻しと呼ばれています。ここまでが、1決算期における資金の流れです。




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