アクイジョンとは?

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不動産ファンドの運用の流れ

アクイジション(不動産ファンドの組成による投資対象不動産の取得)、アセットマネジメント(不動産ファンドの運用)、ディスポジション(不動産の処分)による不動産ファンドの終了という3つのプロセスで成り立っているのが、一般的なGK-TKスキームによる不動産ファンドです。

 

アクイジョンとは?

 

アクイジション(取得/購入)のプロセスについて

 

以下のような手続きがアクイジションには含まれます。

 

A.ソーシング

不動産ファンド組成のために、投資対象不動産という原材料を調達(確保)することがソーシングです。マーケティングによって把握している投資家のニーズに則って行われるのがソーシングです。

 

B.デューデリジェンス

Aによって確保した不動産が、金融商品の原材料に適しているか否かをチェックする作業がデューデリジェンスであると言えます。このデューデリジェンスに基づいて対象不動産を自ら評価(バリュエーション)し、さらに投資分析(アンダーライティング)を行った上で、仲介業者などを介して売主と価格交渉を実施するのがAMです。

 

また、コンプライアンス(関連する法令等を遵守できているか)にも留意する必要があります。

 

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C.ストラクチャリング

不動産ファンド(金融商品としての)の商品性や仕組みについて検討することがストラクチャリングです。

 

D.ビークルセットアップ

不動産ファンドにとって欠かせない器を立ち上げることであり、商品を組み立てるプロセスのことがビークルセットアップです。

 

E.ドキュメンテーション
契約書で関係者間の利益配分ルールや役割を定めて不動産ファンドの仕組みを確定させることであり、商品を組み立てるプロセスであるのがドキュメンテーションです。ちなみに、この過程において最終的に売主との売買条件が固まることとなります。

 

F.クロージング

投資対象不動産の購入決裁の手続きを指してクロージングでと言います。対投資家で考えると、投資家に金融商品である不動産ファンドを販売すること、となります。

 

 

一部作業が省かれたり、案件によって前後したりしますが、ソーシングの期間を除くと大体3〜6か月程度の期間を要するのがアクイジションのプロセスです。




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