投資家のニーズとは何か?

投資家のニーズとは何か?

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投資家ニーズの概要について

 

個々の投資家が投資に対して、求めているものは違います。なぜなら、預かっている資金の特性が、投資家それぞれで異なるからです。しかし、程度の差こそあれ、以下で紹介する収益性、安定性、リスク分散などについては、ほとんどの投資家が求めていると言うことができます。

 

投資家のニーズとは何か?

 

収益ニーズについて

投資によってリターン(収益)を得ることは、ほとんどの投資家が望んでいることです。言い換えれば、どれだけの収益が投資した元本に対して得られるかということです。不動産ファンドの場合ですと、どれだけの分配金(インカムゲインとキャピタルゲインからなる)を出資額に対して得られるかということです。

 

 

安定した収益ニーズについて

一時だけではなく、安定的な収益を得たいと考えるのが多くの投資家です。「1年目:2、2年目:3,3年目」という収益と「1年目:1、2年目:3、3年目:5」という収益であれば、前者がより好まれます。

 

出資額を仮に100とすると、前者では「2、3、4%」で、後者では「1、3、5%」となりますので、前者の方が安定的であることは明らかです。従って、リターンのブレが少ないこと=安定的な収益となります。

 

金融の世界では、このリターンのブレ(不安定性や不確実性)のことをリスクと呼んでいます。平均的にどれくらい平均リターンからブレているかという統計学における標準偏差を求めることで、リスクを数値化することができます。前者の標準偏差は0.8%、後者の標準偏差は1.6%なので、前者のリスクの方が低いということになります。

 

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分散投資によるリスク軽減ニーズについて

パターンの異なるリターンを得られる様々な資産に投資することを分散投資と呼びます。同じリターンを得ながらも前述したリスクの軽減を図ることができるのがこの分散投資で、こうした効果は分散投資効果と呼ばれています。

 

例えば、リターンが「1、3、5%」得られるAという資産に投資を行っても、「1、3、5%」のリターンを得ることしかできません。しかし、Aに「5、3、1%」というリターンの異なった資産を組み合わせると、「3、3、3%」の利益となります。

 

双方とも3%の平均リターンですが、安定性という面では後者の方が明らかに優れています。様々な投資対象資産への資産配分や国際分散投資などがリターンの安定性を求めて実施されています。




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