TMKスキームの特定目的会社とは?

TMKスキームの特定目的会社とは?

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TMKとは?

 

資産流動化法に定められた特定目的会社のことを、TMKといいます。また、不動産ファンドの仕組みにTMKを取り入れたものを、TMKスキームと言います。資産の流動化に関する法律を略称したのが資産流動化法で、施行されたのは2000年です。

 

TMKスキームの特定目的会社とは?

 

投資家が不動産投資を行うための仕組みが、不動産ファンドですが、元々、保有不動産を不動産保有者が、投資家の資金を用いて売却することによって、資金調達を行うための仕組みとして考案されたのが上述のTMKスキームです。

 

 

不動産の小口化の実現方法

 

資産流動化法によって、特定目的会社の概要は定められています。同法に定められた優先出資証券を、投資家に発行することによって出資を受け入れているのが特定目的会社です。特定目的会社の社員(優先出資の社員となる)として、同会社の持分を保有することになるのが投資家です。

 

これによって、特定目的会社が保有している不動産の持分を投資家が保有しているかのような効果が生まれます。そして、投資家に対して特定目的会社はその持ち分に応じて不動産の収益を分配します。

 

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TMKスキームの主な特徴とは?

 

資産流動化法に定められた法人として存在するのが特定目的会社であり、その運営や設定に関しても当然同法の制約を受けることとなります。留意すべき点としては以下のようなものがあります。

 

1つ目が、金融庁への届出がTMKの業務開始に際して必要であるという点。投資家保護のため、金融庁に対して予め業務開始の届出を行う必要があります。実際には各地域において金融庁の窓口となっている財務局へ届け出ることになります。

 

2つ目が、上記の届出の際には、資産流動化計画の作成及び添付が必要になるという点です。その名の通り、資産の流動化をどのように行うのかを定めた計画が資産流動化計画です。資産流動化法に具体的な記載事項が定められており、資金調達の方法や運営の計画等が含まれています。

 

TMKは基本的に、この計画で決めたこと以外のことは行うことができません。であるため、不動産ファンドとしてTMKスキームが用いられる場合には、投資対象を予め決めておいた不動産だけに限定することとなります。




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