匿名組合出資のリスクとは何か?

匿名組合出資のリスクとは何か?

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匿名組合出資のリスク

不動産に係るリスクと仕組みに係るリスクの2つに分けられるのが、匿名組合出資への投資に当たってのリスクです。この2つのリスクは投資家にとって、出資元本毀損や分配金の減少等の原因となります。こうしたリスクの内で、主要なものを以下で紹介します。

 

匿名組合出資のリスクとは何か?

 

<不動産に係る主なリスク>

 

@価格変動リスク

外部環境(需給の関係や金利の動向など)によって不動産価格は変動するため、思ったような価格で売却が行えず、出資元本が毀損してしまう恐れがあります。

 

A賃料変動リスク

外部環境(需給の関係など)によって変動するのが不動産の賃料であるため、賃料収入が期待したほど伸びず、分配金が減少してしまうという可能性があります。

 

 

B流動性リスク

投資の仕組みや資金調達が必要になる場合が多いのが不動産の取得であり、上場株式などと比較すると流動性の点で劣るため、望んだタイミングで売買を行うことができず、出資元本が毀損してしまうという可能性があります。

 

 

C欠陥・瑕疵リスク

貸家欠陥が不動産にあった場合には、予想外の追加投資が必要となったり、期待した価格で売却できなかったりすることで、分配金の減少や出資元本の毀損につながることがあります。

 

 

D天才地変リスク

不動産が洪水や地震等によって毀損するなどして、予想外の追加投資が必要になったり、思ったような価格で売却できなかったりすることによって、出資元本が毀損したり、分配金が減少したりする可能性があります。

 

 

E環境リスク

土壌の汚染や有害廃棄物の存在等によって予期せぬ追加出資が発生することで、出資元本の毀損や分配金の減少の可能性が出てきます。

 

 

F売主の倒産リスク

債権者や管財人による否認・詐害行為取消権の行使によって、分配金が減少したり、出資元本が毀損したりする可能性があります。

 

 

G法令等の変更リスク

都市計画法や建築基準法などの不動産に係る法令が変更された際には、予想外の追加出資が発生したり、望んだ価格で売却できなかったりします。

 

 

H事故等による損害賠償リスク

事故等が不動産において発生した場合には損害賠償を求めらて予期せぬ追加出資が生まれる可能性があります。

 

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<仕組みに係る主なリスク>

 

@金利変動リスク

資金調達コストが金利の変動によって増加し、分配金が減少する可能性が出てきます。

 

 

A法令・税務等の変更リスク

GK-TKスキーム等のファンドスキームが法令や税制の変更等によって継続できない場合や二重課税の回避が行えなくなる場合があります。

 

 

B他の匿名組合員の破産リスク

匿名組合員が破産した際には商法上、匿名組合契約は終了することと定められているため、予期せぬ売却が他の匿名組合員の破産によって生じることがあります。

 

 

C関係者の倒産等に係るリスク

PMやAM等が倒産することが運営に支障をきたすことがあります。

 

 

D関係者による利益相反リスク

利益相反取引が関係者間でなされることによって、出資元本が毀損したり分配金が減少したりする可能性が出てきます。




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